
結論から言うと、「まだれに黄」の形は別文字ではなく、同じ「廣(U+5EE3)」を
フォントの違いで出し分けるのが基本です。
まず「廣」を入力し、必要に応じて
SimSun/NSimSun/SimHei/Microsoft YaHei などのフォントに切り替えれば“まだれに黄”で表示できます。
スマホはフォント指定が難しいため、確実に伝えたい場合はPDFへのフォント埋め込みや画像化が安全です。
コピペ用:廣(U+5EE3)
1. 『廣(まだれに黄)』は別字ではない:まず知っておくべき基本
「まだれに黄」は別の漢字ではありません。
Unicode上は同じ廣(U+5EE3)で、見た目が違って見えるのは
フォントによる字形差です。
日本語フォントでは一般的な「廣」に、SimSunなど中国語系フォントでは
“まだれに黄”の形で表示されます。
つまり、文字コードは同じで、見た目だけが変わるという仕組みです。
このように異体字をひとまとめに扱う考え方を包摂(ほうせつ)といい、「廣」と“まだれに黄”も包摂の対象です。
したがって、探すべき「別コードの文字」は存在せず、入力は常に「廣」を使います。
2. すぐ知りたい人向け:最短手順(PC/スマホ)
- まず「廣」を出す。(「ひろ」または「こう」で変換/Unicode 5EE3を利用)
- フォントを切り替える。“まだれに黄”にしたい場合は SimSun/NSimSun/SimHei/Microsoft YaHei 等を指定。
- 共有時は固定化。相手環境で崩れないよう、PDFにフォント埋め込みまたは画像化で送付。
推奨フォント:SimSun(宋体)/NSimSun/SimHei(黒体)/Microsoft YaHei(微软雅黑)
3. OS別の出し方(手順書)
3-1. Windows 10/11
- 入力:「ひろ/こう」で「廣」を選ぶ、または
5EE3
→ Alt+X(Word等) - フォント:文字を選択して SimSun/NSimSun/SimHei/Microsoft YaHei に変更
- ポイント:相手環境に同フォントがなければ崩れるため、配布はPDF埋め込みが安全
3-2. macOS
- 入力:「ひろ/こう」で変換して「廣」。出ないときは「文字ビューア」でUnicode検索(5EE3)
- 直接入力:「Unicode Hex Input」を有効化 → Option+
5EE3
- フォント:アプリ側(Pages/Wordなど)で中国語フォントを指定
3-3. iPhone / iPad
- 入力:日本語キーボードで「ひろ/こう」→「廣」。出ないときは本文中の「廣」をコピペ
- 制約:システムフォント固定のため、“まだれに黄”への固定は不可
- 解決:確実に同じ形で見せるなら画像化またはPDF(フォント埋め込み)
3-4. Android
- 入力:Gboard等で「ひろ/こう」→「廣」。Unicode対応アプリならU+5EE3で直接入力可
- フォント:一部端末やアプリで中国語フォント指定が可能だが機種依存
- 解決:共有はPDF埋め込みまたは画像化が堅実
4. うまく表示されないときの対処
フォントを変えても“まだれに黄”にならない
原因:指定フォントが未インストール/アプリがフォント切替に非対応。
対策:対象フォントを導入し、アプリ側で確実に適用。
日本語フォント(MS明朝/游ゴシック等)では通常の「廣」のままです。
相手に送ったら「廣」に戻る
原因:相手環境に対象フォントがない。
対策:PDF化+フォント埋め込み、または画像化(アウトライン化)で固定。
Webで表示が不安定
原因:閲覧者側の保有フォントに依存。
対策:CSSの font-family
で SimSun/Microsoft YaHei 等を優先指定。
未所持環境では通常の「廣」で表示される点は要認識。
5. 事例:名簿・地名・氏名で“まだれに黄”を確実に見せるワークフロー
事例1:学校・会社の名簿
- 「廣」を入力 → 対象フォントに切替
- PDFに変換しフォント埋め込み
- 印刷・配布。相手環境に依存せず字形を固定
事例2:戸籍・地名など公的文書
- 内部データはU+5EE3の「廣」で統一
- 出力時にフォント指定し、PDF埋め込みで固定
事例3:看板・表札・パンフレット
- デザインアプリでフォントを適用して“まだれに黄”表示
- アウトライン化(文字→図形)して納品・印刷
まとめ:名簿・公的書類はPDF埋め込み、デザイン物はアウトライン化が鉄則。
6. よくある質問(Q&A)
Q1. 「廣」と「まだれに黄」は別文字?
A. いいえ。
どちらも同じ「廣(U+5EE3)」です。
違いはフォントの字形差です。
Q2. iPhoneで“まだれに黄”に固定できる?
A. 基本的にできません。
確実に見せるには画像化かPDF埋め込みで共有してください。
Q3. PCで“まだれに黄”にするコツは?
A. SimSun/NSimSun/SimHei/Microsoft YaHei など中国語フォントに切り替えます。
Q4. Webで表示を安定させるには?
A. CSSの font-family
に対象フォントを優先指定。
それでも未所持環境では通常の「廣」になります。
Q5. 相手に必ず同じ形で見せたい
A. PDF(フォント埋め込み)または画像化が最も確実です。
7. まとめ:『廣(まだれに黄)』の出し方のポイント
- “まだれに黄”は別字ではない。入力は常に「廣(U+5EE3)」
- 見た目の違いはフォント差。SimSun/NSimSun/SimHei/Microsoft YaHei 等で“まだれに黄”に
- 相手環境で崩さないならPDF埋め込みか画像化が鉄則
さらに深く学ぶなら、フォントのUnicode対応や異体字データ(IVS など)の基礎を押さえると、特殊漢字全般の扱いに強くなります。